侵略の対価は高くつくぞ？

我が槍は残忍だぞ！

では、鏖(みなごろし)である

供物は天高く掲げるべし！

応！

突き砕く！

出るぞ！

ふっはっはっはっはっはっは！！

ぬん！

いざ！

腹を開けい！

不信心者！

地獄の具現こそ、不徳の報いに相応しい！『串刺城塞(カズィクル・ベイ)』！

ぐううううっ！

うぐっ！

遂に……我が身を捧げる時が……！

妻よ……そなたに、救いを……

我が槍が貴様の墓標。しばし鴉どもと楽しんでいけ！

神の愛を知らぬ者に、我が魂は傷つけられぬ！

サーヴァント・ランサー。ヴラド三世である。友よ。あらゆる不徳、すべての不義を糾す戦いを始めよう

良い供物だ……。感謝する

勝利を重ねるほど鎧は重みを増していくものだ。栄光と罪業によってな……

一度始めた戦いだ。そうたやすく終わるものではあるまい

この姿こそ我が父の遺産。国を守るために人身を捨てた、ドラクルの擬態である

凍えるような夜だな、マスター。こう寒くては侵略者共も動くまい。今はしばし……静寂に浸るとしよう

私と話して何とする。我らが絆は戦場でこそ輝くもの。穏やかな会話など、我が槍には過ぎたものだ

何？以前と姿が違う？では、確かに別の英霊なのだろうよ。そなたが知っている男は、君主として国を守った男。そして私は……武人として敵を殺戮したものだ

私が吸血鬼だと？ふっはっはっはっはっ……それは愉快、愉快なことだ、友よ！だが間違いではないぞ？贖いに血を求めた以上……我が身は紛れもなく人ではない何かであろうよ

私は人の愛を見失った男だ。串刺し公とは人を弾劾する獣の名だ。だが……一度ここではない彼方で、美しいものを見た気がする。あれは……深い……海の底の記憶だったか……

正しさを求め、裁きを求め血を求めた。我が人生はこの夜のようなもの。あらゆる罪科を飲み込み、夜明けとともに消えゆかねばならない。友よ……そなたの戦いに罪はない。それらはすべて、私が地獄に持ってゆこう

敵が休んでいる時こそ、最大の好機。行くぞ、友よ。なに、行軍しながら眠ればよい

我が槍は血に塗れ、我が妻は喪われた。だが……ここに新しい縁（えにし）を得た。友よ、そなたに仕えよう

一度仕えると誓った以上、我が心は決して裏切らぬ。主に間違いがあったとしても、これを正し、共に滅びるのみだ

我が側面、我が真実とすら契約していたか。フッ……確かに、アレは静かに狂っているな。我が事ながら融通の利かぬ男よ……苦労を掛けるな、友よ

あの女は気に喰わぬ……カーミラと言ったか。生きるために血が必要だと語りながら、その中身は不老への渇望のみ。我が妻の前に立てば、恥辱から灰になろうよ

エリザベート・バートリー……何故か、あ奴を見ると我が槍が怒りで震える。だが同時に「許せ」と、響く女の声がある。この声は……誰のものだったか

好きなもの、と？んん……久しく考えておらなんだ。礼拝は欠かさぬが……妻の幸福こそが、我が生き甲斐だったのかもしれぬ……

嫌いなものだと？　語るまでもなかろう！欲に溺れ、尊厳を嗤い、欺瞞すら無自覚となった、恥知らず共が我が獲物である！

聖杯は唯一無二のもの。たとえ奇跡を宿そうと、贋作に価値はない。……友よ、そなたに真心あらば、我が身に捧げる愚は犯すな？

国境の鳥どもが騒がしい……新たな不信心者どもの予兆だ。戦の支度だ、友よ

不覚……！ 友よ！ そなたの誕生日ではないか！このような日に、記念銀貨さえ作れぬとは……！我が一生の不覚……！