それでは一手、教授しよう

やれやれ、血を浴びるのは苦手だ……

では、これを

よろしい、行くぞ！

よし

うん

そうだな

切り札を出すべきか……！

はっ！

ぬんっ

ふっ！

受け取れ！

精霊よ、太陽よ！　今ひと時、我に力を貸し与えたまえ！その大いなるいたずらを……『大地を創りし者(ツァゴ・デジ・ナレヤ)』！

ぬぅぅおおおお……！

ぐうっ

ぬかった、すまぬ……！

後の事は、託すぞ……！

キャスターだからと言って、接近戦が出来ないと侮るのは早計過ぎるぞ？　君

ここまでだ。君の魂は大地へと還る……安らぎを得たまえ

サーヴァント、キャスター。……ジェロニモと言った方がわかりやすいかね？

大地と一体化し、更なる力を得た……と言うところか

嫌いではない。ジェロニモがジェロニモであるという感覚が強くなるからな

やれやれ……酷使されるようだ

よし、これでほぼ完璧だ

素晴らしい、マスター。大いなる感謝を

おや？　マスター、どうしたのかな？

血を流す事を恐れてはいけない。臆病が必要な時もあるが、蛮勇を手放すな

うん……どうやら、忠告すべき事態は過ぎ去ったようだな。同胞(はらから)よ

どうした？　我が友。この毒混じりの煙でも吸いたいのかね？……ふははは、冗談だ

彼方の世界では、君と私のような絆を「刎頸(ふんけい)の交わり」と言うらしい。君の為なら、私は喜び戦場へと旅立つだろう

では出発だ。……しないのかね？

対等、対等だとも。君と私は、あくまで対等なのだ

マスターを貶める訳ではない。しかし、この私は誰かの下に就くほど遜れないのは確かだ

侵略者の小僧め……お前のように優れた者が、若くして死ぬとはな

のんびりと昼寝をするほど好きな事はない。穏やかな日差しの中でな……

侵略、傲慢、侮蔑……どれもこれも、あってはならぬものだ。そう思わないかね？　君

聖杯か……我が大地を取り戻す事も考えたが、犠牲は相当量になるな。これ以上奪われないように、程度の願いにしておくか

風が囁いている……何かあるようだぞ

どうやら、君の生まれた日らしいな。この世に存在するすべてに感謝したまえ。そして、お前もまた、見知らぬ誰かに感謝され……人の輪は、廻っていくのだ