私とて洒落(しゃれ)は解る。華麗に踊ってみせろよ？

折角だ、羽目を外すか。見惚れるのはいいが、無様に死ぬなよ？

たまには上品にな

ふっふふ、さぁて

いいぞ、見せてやるとも

それもいいな

ふふっ

――ちょっぴり、本気だ

しゃっ！

ははっ！

踊れ！

まだまだ、果てるなよ！

影の国へ連れて行こう――『蹴り穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク・オルタナティブ)』！！

薄着の女に、手荒いな……！

そうだ！

オイルが、足りなかったか……

むぅ……年甲斐もなくはしゃぎ過ぎたか

踊り足りないな、これでは

もう終わりなのか？全く、骨のない……

サーヴァント、アサシン。スカサハだ。環境に合わせて霊基を些か調整してみたが、まあこんなもので構わんだろう。よろしく頼むぞ

サーヴァント・アサシン。スカサハ、ここに降臨だ。うむ、夏の装いという奴だ。それとも浜辺の装いかな？何にせよ、私が私であることには変わりない。よろしく頼むぞ、マスター

この姿にも馴染むものだ

余分なものがないせいか、動きやすいな。どうした、目のやり場にでも困ったか？

うん、悪くないぞ

ああ、ようやく馴染んだぞ。これで今までよりはましな戦いが出来るだろう。苦労をかけたな

この装いにも随分と慣れた。お主もそろそろ見慣れてきたか？……ふふ、そうでもなさそうだ

私はお前の師ではない。故に五月蠅い事を言うつもりはないが……せっかくだ。浜辺で走り込みくらいしてはどうだ。気分がいいぞ

心なしか、顔つきが精悍になってきたな。走り込みの成果か？……いや、忘れてくれ。私はお前を鍛え上げるつもりなど無いのだ

そろそろ遠泳といくか。良いものだぞ。果て無き海をどこまでも、力の限り泳ぎ続けるというのは。己の限界も良く分かる

体力は備わって来たな。ならばいよいよ、走り込みからの遠泳だ。気を抜くなよ。趣向を凝らしてあれこれ用意してみた故、一歩間違えば命は無いと思え

すまぬ……すっかりお主を付き合わせてしまった。師と弟子ではないとあれほど言っておきながら、危うくお主をクリードの餌にしてしまうところだった。許せ。詫びに、今夜はこの膝を、枕代わりにさせてやる

少々じれてきたぞ。いつまでも部屋に引きこもっているのはつまらぬだろ？

影の国を長らく統べてはきたが、たまにはこうして息をつくのも悪くない。お主もな。いつも気を張っているだろう？

別段、私の弟子というわけでもなし。お主が多少気を緩ませたところで、私は何も言わぬ

近頃、背後からの視線を幾度か感じてな。だが、振り返っても誰もおらぬ。『BBAがあの格好してたら危なかったでござる』などと幻聴まで聞こえる始末。よほど気配を断つ技に優れた相手か、それとも私が鈍っているのか

フェルグス、言いたいことがあるなら言うがいい。いつでも蹴り殺してやるぞ

セタンタ、話がある。お主、儂のこの格好について何か言っていただろう。いいや言っていた。ん？ この儂に嘘をつくならば、覚悟はできていような

メイヴがな、この姿を見てからというものやけにつっかかってくるのだ。クーちゃんをたぶらかしてどうこうと……まったく、幾年月を経てもあいかわらず元気なものだ

泳ぐのは気分が良い。まるで自分が一匹の小さな魚になったかのようだぞ

しかしアレだな。この姿でカルデアをうろついていると、男どもの視線がやけに突き刺さる。どの時代、どの場所でも変わらんものだ

聖杯？冷やした杯に酒を注げば、真夏の宴にはふさわしかろうな

古今東西、祭りとは人を賑わせるものだ。せいぜい遊興にふけるといい。私か？私は好きにやるさ。来いというならついていってやらんでもないが

そら、なんでも言ってみるがいい。ある程度までなら叶えてやろう。祝い事もたまには良いものだ。何を呆けた顔をしている？ 今日はお主の誕生を祝う日であろうが

おお完成したか。手作りもわるくなかろう

ははっ。なかなかのものじゃないか。人間とはここから始めるものだな

どうだ？ 生きるということはなかなか難しいものだろう？

おお。なんかスゴイことになったな

ははははは！ 正直自分で提案しておいて何だが、出来るとは思わなかった！

何だか分からぬが、とにかくよし！

い、いらっしゃい、ませ……？慣れんな、こういう接客業は

ふ、エプロンでもつけておいた方が良かったか？

いつでも等価交換。魔術の基本だな

全てが欲しいか？ ならばサバイバルだ

そら、カタログを見るがいい

うむ、影の国ならぬ影の店へよくぞ来た

しかし、そもそも何故私が接客しているのだろうな。わからん。謎だ

本日のオススメ商品だ

そら、どんどん交換していけ

いいだろう、貪欲にな

長きに渡ったサバイバルもおしまいだ。まあ、大方収まるべき所に収まったというべきか。ともあれ、その艱難辛苦に報酬と言いたいところだが……何か欲しいものはあるか？ このスカサハに、何でも言ってみるがいい

私が店主だ。何か文句でも？

私のルーンで形作った店だ。品揃えには気を使ったつもりだが……お前の望む品物はあるか？

好きに選ぶといい。焦らず、ゆっくりとな。私はここで見ているぞ

うん、どんどん持っていくがいい

それが良いのか？　なるほど……そういうものか

残念ながら店仕舞いという奴だな。うん、店を開いて客を相手にするというのも悪くないものだ。これはこれで、中々に楽しい戦いだったぞ。お前はどうだ？

人の欲というのは限りがないな。いや、責めている訳ではないぞ。時にそれは万事を推し進める力となる

程々にな。通い詰めて身体を壊されては元も子もあるまい？

ほう、そうか。見る目があるな……持っていけ

勤勉なのはいい事だ。私も用意のし甲斐がある

それが欲しかったのか？　ふふ……キラキラと目を輝かせおって

ああ、来たのか。すまんな、もう店仕舞いだ。交換してやれるアイテムもない。それでも良ければゆっくりしていけ。むぅ、酒は……マシュに怒られるな。茶の一つくらいなら出してやれるが……どうだ？