皆殺しだ。それ以外に何がある

獲物か。そういえば腹が減ったな

どう料理したものか……

もっと……もっと……！

どれ

どこから食おうか

目障りよな

千魔眼、解放

逃がさぬ！

苦しむがいい！

ふっ！

私の前に立つな！！

貴様らの呪いを返してやろう──溶け落ちるがいい。『強制封印・万魔神殿(パンデモニウム・ケトゥス)』！！ フハハハハハハハハ！

んううあああぁぁぁぁぁ！！

ちっ……！

おのれ……許さぬぞっ！

この恨み……痛み……次に会うときが楽しみだな……！

生贄ではない。単なる獲物だ

下らぬ。せいぜい我が神殿の壁どまりよ

……ふん。復讐者、ゴルゴーンだ。うまく使うがいい。私も貴様をうまく使う。どちらが先に末路を晒すか、見物だな？

珍しい供物だ……。このような成長も、あるのか

私の素顔を見たな？ フフ……そう怖がるな。石になどせん。貴様は私の大切なマスターだ。最後までたっぷりと……丁寧に扱ってやろう

ふん……苦労をかけるな、マスター

意外か？ 私も意外だ。貴様とは何か、与り知らぬところで因縁があったのかもしれないな。しかし……困る。今更こんな形になってどうしろというのか……

見るがいい、これが貴様の欲望の果て、浅はかな召喚の末路だ。フハハハ……ハハハハハ！ さあ、何から食ろうてやろうか？ まずやはり自ら破滅の箱を開いた愚かな契約者からであろうなぁ

戦力として私を呼んだのだろう？ ではそのように扱うがいい。わざわざ私に近づく必要はなかろう

言わねば分からぬか？ 不愉快だ、私に近づくな。 私の髪に理性は無い。 気まぐれに貴様を飲み込んでも知らんぞ

遠い昔……私たちは美しい島に住んでいた。だが二人の姉は枯渇による死を迎え、私はその遺体を弔った……この髪に取り込んだのだ。そこからの記憶はない。あるのはただ……物見遊山にやって来た勇者共を磨り潰した法悦の味わいだけ……

幾度の不平不満も、貴様には効果が無かったか。いいだろう、好きにしろ。死骸に集る虫のようなものだ。目障りだが、我慢できぬものでもない

よもや……ここまで長い契約になるとは。己の過ちに気付き、すぐに放り出すと高をくくっていればこの始末だ。フッ……愚か者は貴様だけではなかったらしい。貴様の末路は変わらぬが……せめて、優しく殺してやるとしよう

この身体は魔力消費が激しい。燃費が悪い、という奴だ。鈍感な契約者だな。腹が減った、と言っているのだ

貴様が私を呼んだ以上、マスターであることは否定しないさ。フッ、今ではよく私を呼んだと、感謝しているほどだぞ

私は貴様に仕えているとも。命令はそれなりに聞いてやっているだろう？ 貴様は大切な依り代だ。多少……術者としては、物足りぬがな

貴様ッッ！！ 実は天性のサディストか！？ 姉上達を私に近づけさせるなど……！ おのれ、私は逃げる。覚えていろマスター！！

メドゥーサ。懐かしい名前だ……。フム、この私より少し……ほんの少しだが、軽やかそうだな。食事量……少し、減らすか……

翼ある蛇とは彼奴か……復讐者の素質すら持つと言うのに、何故あそこまで陽気なのだ……？ 一周回って底が知れぬな……

あれはキングゥ？ ……ではないのか。そうか……まあいい、この私が体験したことでもないのだ。つかの間の夢のことなぞ忘れたわ

我が好物は何かだと？ 人間どもの苦しみだ。それ以外に何かあると思ったのか？ 馬鹿め

嫌いなものか……。鏡、だな

生贄の血を楽しむには良い道具だ。なみなみと注がれた命ほど胸がときめくものはない

獲物が集まってきたようだな……。何をしている。蹴散らしにいくぞ、マスター……

貴様が産まれた日だと？ 私に何か関係があるのか？