そういえば、この世界の暦で数えると、わたくしはもう3000歳以上なのよね。もちろん、月日の流れなどの虚像は、この三千宇宙の因果を悟ったわたくしにとって何の意味もないけれど。

ん？この「深い色をしたゆう幽遂な秘珠」のこと？それは我が一族の宝器、無礼者たちに断罪の皇女の身分を示すものよ。たとえこの荒れ果てた世界に落ちぶれた今でも、宝器は皇族の血と崇高なる魂を辿って、わたくしの元に戻った。それが切っても切れない因果というものでしょうね・・・

何か悩んでいるよね・・・？旅人よ、迷う必要はない。わたくしはこの左目、因果の糸を見極める「断罪の目」であなたの運命を守り、オズの千の世界の破滅を見届けた鴉の目であなたの進む道を観察する。もし「世界」という獣があなたの夢の邪魔をしたら、わたくしは断罪の聖裁魔失でそれを射止めるわ！

わたくしとあなたは異世界の旅人同士としてここで出会った。間違いない、きっとこれは運命の意志よ。

わたくし？フン、よく覚えておきなさい。わたくしは幽夜新浄土の主、断罪の皇女フィッシュこの世の罪を断ち切り、真実を全て明らかにするものよ。

昼夜なんてみんな虚像なのに、運命の絆はあなたを再びわたくしの永夜に連れてきてくれた。

晴れたの？気持ちい・・・コホン、この瞬間晴れ渡った月や火、まるで運命の変わり目のようね！愉快よ！

運命の囁きが聞こえる、わたくしの名を呼んでいるわ・・・

皇女の身でも、この時間になると少し疲れるわね・・・