気に入らないな……

僕を……怒らせないほうが、いい……

耐えろ耐えろ、ダメだ……！

来るな……！ ダメだ来るなっ！

えっ？

ああ……

了解っと

どうなっても……知らないよ

はっ！

せいっ

どうだ！？

僕の意思じゃないんだ……

飲むしか、ないのか……！……来た、来た来た来た来たアアッ！！

うああぁああーーっ！！

ぐっ

すまない……マスター

また、勝てないのか……。僕は……

なんとか、なったか？

僕が、勝てたのか……？

ヒャッ、ハハハハハハ！

来い来い来い来い！

んあ゛ぁ！？

あぁん？

ヒャハハハハハ！

イヤァッ！

死ねよっ！

死ね死ねぇ！

消えてなくなれぇ！！

チクショウ！チクショウ！

ヒッハハハ！

クソそんなはずはねぇ……そんなはずは……！

つまんねぇ……コレで終わりか……

ハハハハハッ！……残念でしたぁ

どいつもこいつも皆殺しだぁ！

僕の名は、「ジキル」。ハイドとは……違う

少しはお役に立てるかな……？

断罪の、時計の針。僕の中で、進んでいくのがわかる。あぁ……

君は、そう望むんだね

ああ、大丈夫だよ。落ち着いて。たとえハイドに飲まれても、君だけは、傷つけない

いつからだろう。夜の暗がりを、愛おしいと感じるようになったのは……光は嫌だ、太陽は嫌だ。……俺は、暗がりでだけ、生きられる

今は、アサシンか。以前の現界では確か、バーサーカー、だったような……

僕は、もう壊れている……。君をいつか傷つけるかもしれない。どうか気を付けて。生憎と、自制には自信がないんだ

マスターには、良い思い出がなくてね……。いや、輝かしい日は確かにあった。でも、君のこともいつか……

僕、俺、いや僕は……！今度こそ、マスターを守る……！　守りたい……！

そんなに、僕に……寄り添ってくれるのかい……？　君は……

何処へ行くんだい？僕も、手伝おう

マスター、か……。以前の召喚で、僕は……いや

マスターとサーヴァント……まるで、ジキルとハイドのようだと感じるよ。いい意味で、ね

大丈夫。まだ、君は殺さない

心配しないでいいよ。僕はまだ大丈夫

僕は……俺は……僕は……

君が僕に触れるたびに、僕の中から自制が崩れていく

僕は、人の善と誠実を信じる。けれど俺は……人の悪逆をこそ愛する

俺は、人の善と誠実を憎む。けれど僕は……人の悪逆をこそ憎む

聖杯……。それがあれば僕は……俺は……！

何かが始まっているね……何だ？

そうか、誕生日……。命の、生まれ落ちる日。罪の、始まる日……。いや、おめでとう