どうか、恨まないでほしい

それでは、その……参ります

血路を開きます

辞世の句でも詠んでおけ……！

急所を突きましょう

承知

御用とあらば

では切り札を

せい！

しゅっ！

発破！

成敗(ブレイク)！

すなわちここは阿鼻叫喚。大炎熱地獄──『不滅の混沌旅団(イモータル・カオス・ブリゲイド)』！！

窮地なれど死地にあらず……！

くっ……！

何も、無い……何も……無い……

我が主……どうか、御無事で……！

刃にてその心を断つ。残念ですが、慈悲はありません

しのぶれど……いえ、なんでもありません……

サーヴァント、アサシン。風魔小太郎。このようなナリですが、どうぞよろしく……

少しだけ……強くなりました

せっかくですので、先代のお古を持ち出してみました。着こなせているでしょうか

有り難いのですが、申し訳なく……この信頼に足る活躍をしないといけませんね

風魔の全力、これでお目に掛けられます。我らが忍術の粋、ご覧あれ……！

僕のような未熟者がこの域に届くとは……。ありがとう。何もかも主殿のお陰です。えっ？ この部屋いっぱいの武器はなんだ、ですか。僕の数少ない趣味というか……いい武器があるとつい取り寄せてしまうもので……。いい機会です、主殿にもひとつ都合しましょうか

はい、我が主。風魔小太郎、罷り越しました。任務とあらば、どのような用向きにもお使い下さい

主殿は、その……あまり、えばらないのですね。あぅ、あいえ、威厳がないとか、怖くないとか……そういう意味ではなくて、大変……お仕えしやすいです

もっと派手な武器はないのか、ですか？うーん……手裏剣にも種類があって、車剣(くるまけん)とか見た目は面白いのですが、あれはあまり威力が無くて。やっぱり、投げるのなら短刀型の苦無が実戦的というか……。あ……そういう事ではないですよね。すみません……

この赤毛は、異国の出身の証なのでしょう。父もそうでしたから。それだけでなく……僕は他にも、試行錯誤の末に生まれた子供のようです。人のような、そうでないような、人でなしのような――そういう存在です

僕は、人でなしかもしれませんが……それでもいいと、今は思えます。ありがとう。今は、貴方という主の為に……自分のすべてを使いたいと思います

主殿。どうか、その……いえ、なんでも……

雇われたからには努力……します。やる時はやる、が僕らの信条ですから

主殿が一角の武将になるまで……いえ、立派な大名になるまで頑張りましょう

侍か……それも架空の侍とは。やっぱり、この国に根付いてるんだな……武士は

ある意味で、僕と呪腕のハサン殿は、一番近いのでしょう。彼は悪魔の腕で、僕は……鬼の体で邪悪を正そうとするのだから

あっ……足柄山の大先輩……！紙と筆、紙と筆……ここに一筆、お願いしたいのですが！

宝具名？　ああ……それは父から継承しました。紅毛碧眼で、大柄の男だったとか。おそらく、南蛮の出だったのでしょう

母上が召喚されましたか。……いえ、知らせる必要はありません。僕と彼女は、出会ったこともない。……それでいいのです。彼女が喪失に苦しむ必要はない

好きなもの？手裏剣と刀、鎖鎌、身代わりの木材に火薬玉、薬草の手入れ……でしょうか。メンテナンスは大事ですよ

嫌いなもの……。我が風魔の誇りを汚すもの。それは明瞭に敵です

聖杯……。武士ではなく、忍が支配した世界を見てみたい、かな。……冗談。冗談ですよ

主殿、何か起きたみたい、です。気になるのなら、お供しますよ

主殿が生まれた日だそうで。元服は済ませているのですか？