愛しいみんな。私に力を貸してちょうだい！

私の愛にふさわしい勇士、ここにはいるかしら？

私の体は完璧よ。ほら、綺麗でしょう？

私の声を聞きなさい！

うふふ！

へぇ、そうなの！

いいんじゃない？

トクベツに、みせてあげる！

うっふ！

あっはは！

素敵素敵！

傅きなさいなっ、ほら早くぅ！

効かないわ！

メイヴキーック！

どう？　どう！？

ほーら、逃げて逃げて！

あらゆる力が私の力……人を総べる王権、人を虐げる鋼鉄、人を震わす恐怖！　『愛しき私の鉄戦車(チャリオット・マイ・ラブ)』！！

いやっ、こんなっ！

ああんっ♡

みんな、間に合わない、のね……

私は女王なのにぃ～！

素敵な勇士、ここにはいないようね！

倒れてしまうなんて残念ね。そんな風じゃ、私の勇士にはなれないわ

私はメイヴ。女王メイヴ。私のために戦ってくれる素敵な勇士は貴方なのかしら？

うふふ！私、どこまでも愛されてしまうのね！

貴方の好みを反映させてみたのだけれど……どうかしら？ふぅん……貴方、こういうのがお好みなのね

気持ちいい……こんな風に変わるのって、滅多に味わえない感じだわ

目を逸らしてはダメよ。これが私、これが女王メイヴ。さあ、ご感想をどうぞ？

素敵！こんなにも魔力が高まった事なんて、初めての事かもしれない。貴方のおかげね

うふ、可愛い顔で笑うのね、貴方。よくてよ、もーっと笑って見せて！いいわ。そういう顔もできるのね。うふふ

私、嫌いな男がいるの。知っていて？アルスターのクーフーリン。私のものにならない男。真の王。私は……

貴方の横顔……うん、ええ、やっぱり素敵！私、あなたと二人きりでお話がしたいわ！

私、たくさんの王とたくさんの勇士、たくさんの男を我がモノとしたわ。男はみんな、私が微笑むと恋に落ちるの。え？　私はどうか？さあね。恋に……どうかしら。私は……

人は言うわ。恋多き女、女王メイヴ。でも、どうなのかしらね？恋って何？欲しいと思うこと？　それでいいのなら、私は確かに恋多き女。でも……でも、本当に、私が得ていたものは。恋、だったのかしら？

いつまでそうして呆けているの？そんな顔も可愛いけれど、私、あなたの勇ましいところをもっと見たいわ！

マスター！　ああ、なんということかしら。この私が誰かにかしづくだなんて。でもたまには面白いかもしれない。いいわ。ささやかな時間、私は貴方の鞭となりましょう

私を自分のモノにしようとした人間は山ほどいたけど、貴方はどうかしら？私が欲しい？

クー・フーリン、私のモノにならない男。当世にあっても私の前に現れる。そして、やっぱり私のモノにはならないのですね……

私ね、気前よく、嫉妬せず、恐れを知らない勇士が大好き！そういう勇士いるんでしょう？　ここに召喚してくれないかしら？

私の好きなものはね、なんだと思う？男、勇士、誰よりも強い人間。そういう誰かが私を求めよがるさまは最高よ。わかる？

私の嫌いなものは……私に寄り添おうとしないもの。例えばアルスターの……いいえ！　なんでもないわ

聖杯？　ダグザの大釜のことかしら？全ての至宝は私のものよ。ならそれも、私のものでなくてはね？

イベント？　なら行きましょうか！　私がいなくては始まらないでしょう？私は世界の中心で、私は人々の羨望の的。私が歩く先にだけ、世界はあるの！

貴方の生まれた日？へぇ～。なぁに？　お祝いして欲しいのかしら？　私に？んふ、よろしくてよ。たっぷり、貴方をお祝いしてあげる。んふふ

普段とはガラリと違うお召し替えをしてみたわ。どーお？ 似合っていて？ 答えなくてもいいわ。だって……私、これが超似合うってわかってるんだもの！

こういう趣味は別になかったと思うのだけど、やってみると意外とイイものね。貴方もお揃いにしてあげましょうか？ ええ、当然！ 足枷の付いた囚人服にね！ アッハハハハ！

罰を与えてあげる。存分に、たっぷりと

私の愛に答えてくれる囚人、ここにはいるかしら？

ど・れ・に・し・よ・う・か・な？

ご褒美になっちゃうかしら？

ふ～ん？

あら！ 生意気ね

ゾクゾクしてきた！

しょうがないわね、もう

効かないわ！

メイヴキーック！

どう？ どう！？

うふっ！

あははっ！

素敵素敵ぃ！

傅いたって許さないわ！　ほら…ほらぁ！

逃さないわ

痛～く、するわよ！

あらゆる想いが私の力。人を狂わす愛情。人を惑わす恋情。人を壊す劣情。『愛しき私の鉄戦車(チャリオット・マイ・ラブ)』！

何なのよぉ～～っ！

生意気！

悔しい、悔しい……！

脱獄、されちゃう……！

はい、おしまい。どうかしら？ もっとほしいの？

もっともっとたくましくなりなさいな。わかって？