まったく、直で戦うなど面倒にも程がある。そら、終わらせるぞ

いいだろう。お前たちに毒酒を呷る機会を与えよう。光栄に思え

そら、飲むがいい

授けてやろう

ふむ

ああ

分かった

庭園よ……浮上せよ

十と一の黒棺(ティアムトゥム・ウームー)、起動……！

飛べ

落ちよ

散逸せよ

砕けるがいい

さてどの毒が好みだ？ 痛いか、そうだろう！

人が触れられぬ天の城塞を見せてやろう。虚栄の庭園──『虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)』！！ 蟻の如く灰になるがいい。フフ……フハハハハッ！

十と一の黒棺(ティアムトゥム・ウームー)、起動……！光栄に思え、そう見られるものではない。神代の力で薙ぎ払ってやろう……フフ……アッハハハハハ！

グッ、う…！なに…！？

くっ……！

そ……な、おのれ…！

寂しいものだな、死というのは……

そら、苦しかろう？楽になるか？

まったく……我の手を煩わせるな

サーヴァント、アサシン。セミラミスだ。　……さて、まずは玉座を用意せよ。話はそれからだ。　無いのであれば仕方ない、汝が椅子になるが良い

力が増したようだ。不要だがな

ほう……再臨か。サーヴァントの身で成長とは、我もまだ枯れておらんということか。無論、我はいついかなる時でも美しいがな

気に入った。大いに気に入ったぞ。引き続き、我に力を寄越せ

大いに気に入ったぞ、マスター。豪奢な装いは我も大いに好むのでな。それでは、パレードでも開くとするか

まさか、ここまで我の奥底に触れるとはな。毒殺を恐れぬのは蛮勇か、無垢ゆえか……いずれにせよ、我の好みだ。刹那の旅路であるが……精々付き合ってやろう

乱暴者の話をしよう。そやつがいかに我の前で死に絶えたかをな

老人の話をしよう。その男がいかに無念の死を我の前で遂げたかをな

汝も我の前に立ち塞がった者の仲間入りをしたいのか？そうではあるまい。ならば、大人しく我を受け入れろ。……うん、よし、それでこそだ

鳩になりたいと思ったことはあるか？　我はあるとも。幼き夢だがな。…くっ、しまった…思わず口が滑った…。今のは忘れろ、マスター

汝の前に毒の杯がある。それを飲み干せ。…ふっ、冗談だ。だがな、愛とはそういうものかも知れぬ。用心して生きろよ、我がマスター

マスター、我は暇を持て余すことを好まぬ。直ぐに出るがいい

主従、か……汝、まさか・とは思うが、我の立場が下だと思っているのか？その誤解は早いうちに是正せよ……！

汝が気に入らぬのならば、その命は既にない。命があるということは、気に入らぬ行為をするなという事だ

天草四郎時貞、か……いやなに、気にするなマスター。あれは異なる世界の現象であり出来事。我が後生大事にしていいものではない。あの戦いは、あの想いは、そちらの世界で戦った彼女のものなのだからな

ジャンヌ・ダルク……あやつの最も忌々しいところは、自分を聖女だとは欠片も思っていないところだ。どれほどの人間が、あの精神に至ることを夢見てきたか、あやつには永遠に分かるまい

我を求め共に歩んだ老いた男がいた。我を求めその老人を殺めた男がいた。肉を求め、心を求め、奪おうとした。ならば、我が奪う側になってもおかしくはあるまい。因果は応報するのだ

シェイクスピア……！マスター、忠告だ。奴は絶対にやらかすぞ。今の内に思考を奪うか命を奪うかした方がよい。よし、我は急いで毒を用意するから汝はあやつを捕縛しろ

アタランテ……あやつ、まだ夢を見ているのか。いい加減それは捨てるべきだというのに。決して届かぬ夢に手を伸ばす者は嫌いではないが、あやつのそれは悲しいだけだ

アキレウス……あの無神経な英雄も居るのか。シェイクスピアとは異なる意味で、あ奴もトラブルを作り出す側だ。無意識に、な

好きなもの？ふむ……穴を掘るだろう？そしてそこに、誰かを落とす……。なに、比喩でしかないさ、ふふふ

乱暴な男は好かぬ。もっとも、我の前で無頼を気取って生きている者は少ないがな

永遠の生、永遠の支配。そら、聖杯にかける望みなど他愛もなかろう。我の望みなど、小さきものよ

ふむ……何やら騒がしいようだ。……鳩に調べさせるとするか

おや？　汝が生まれた日ではないか。めでたいな。酒でも飲むか？　…毒など入っておらんぞ。我とて空気は読む

いいぞ……だがもっとだ。もっともっとこの庭園をチョコで満たすのだ！

何をぼーっと突っ立っておる。我が使い魔の鳩どもよりも働かぬというのであれば、貴様がここにいる意味とはなんだ？

たどり着くべきチョコの頂は、いまだ見えず、か……

より多くのチョコを生産するために、情報は多ければ多いほど良い。鳩どもが持ち帰ってくる報せだけではなく、こまめにインフォメーションもチェックしろ。雑事をおろそかにする者は、必ず悔やむ

よくもまぁこれだけチョコを作ったものだ……存外素直に呆れ果てている

おい、これは我にとっては汚点の記録に等しいぞ。口を噤め。思い出して笑おうものなら、貴様の命はない

跡形もなく片付けるには、残り物があってはならぬ。業腹だが真理だ。拾えるもの、回収できるものを見逃すなよ

ほう……？ 我に何かをねだりに来たと見える。恐れを知らぬ人間だ

その物欲しげな目……覚悟は出来ているのだろうな？

くれてやろう。ありがたく受け取るが良い

おや？ 間違えて毒を渡してしまったかもしれん。だが、覚悟の上であろう？

受け取れ。今日は我も機嫌が良い。明日はどうかわからんぞ

何をしに来た。まさかとは思うが、この後に及んで何かを忘れているわけではないだろうな？ もしそうなら、貴様は鳩以下の鳥頭だということになる

ここにあるのは汝のものか？ ならば早く片付けろ。後悔先に立たず、だぞ

見世物としては中々だ。精々愉快に踊るがいい

チョコという名の毒……どう盛るか、見せてもらうとしよう

は、ハッピー！ バレンタイン！ ……だと！？ ええい、なぜ我がこのような愛想を振りまかねばならん！！

もはやどうでも良いことだが、我の庭園で作られた資源であるのは変わりあるまい。渡すのを忘れるなど、笑い話にもならんぞ。無駄にするな、残っているならば行け

愚かか、それとも愚かな振りか……どちらにせよ、目障りだ。済ませるべきことを済ませるがいい

見るがいい。この甘く恐ろしいチョコレートの数々を

騒動はもう終わった。片付けるのを忘れるな

ふん。あれだけ作ったのだ。見逃しがないように気をつけろ