戦闘開始。段蔵、参ります！

敵性反応検知。戦闘状態へ移行します

飛加藤、機能調整

フェイズ2！

了解

受諾致しました

はっ！

真名開放、スタンバイ

はっ

参ります

ぜえい！

とうっ！

絡繰忍術！

風魔・噴進弾！

風よ集え……果心礼装起動！ ……『絡繰幻法・呑牛』！

風よ集え………イビルウィンドデスストーム！

機体っ、損傷……っ！

うっ！

機能停止に……ございます……

私、また……壊れて、しまった……

これにて仕舞にございまする

敵性反応の沈黙を確認。戦闘終了

───加藤段蔵。ここに起動。入力を求めます、マスター。段蔵は忍なれば、あらゆる命令に従いまする

機能拡張。ありがとうございます。マスター

装甲を増加しました。戦闘性能も上昇しています。これからもお役に立ちまする。マスター

私に搭載された、果心礼装が活性化しています。更なる力を得た模様です

最終形態に移行。外装の変化を確認。マスターとの魔力同調率も上昇しています。この姿、あなたにお見せすることになるとは

やはり、と言いますか…このような場所が落ち着くのです。忍として設計されたが故の習性でしょうか。それとも、段蔵に多くを教えて下さった、初代風魔様の影響か。どちらにせよ、マスター。この景色を、貴方にお見せできてよかった

命令の入力を。段蔵は、からくり仕掛けの人形ゆえ、人のようには眠りませぬが、あまりに長い間入力されずにいれば待機状態となってしまいます

はい、段蔵は絡繰です。ワタシのような、生前が人間でなかった人造物を基にしたサーヴァントは他にもおられるようですね。少しうれしく感じます。対話をしてみたいとも思います。…おかしいでしょうか？

段蔵には、親が二人おりまする。所謂二親とは違いますが。一人は果心居士様。ワタシを設計し作り上げて下さった希代の妖術師。もう一人が初代風魔小太郎様です。段蔵に風魔忍術の技を搭載して下さいました。もうお二人の顔さえ思い出せませぬが……

…白状、致します。マスター、段蔵は壊れているのです。思えば生前、と言いますか、かつての乱世の折、稼働している期間の内、ば以上は壊れていたのかもしれません。特に記録が定かでありません。人で言えば記憶にあたるものが、ワタシは不確かなのです。大切な人が、いたのかどうかさえ分からず……

サーヴァントは何かしらの全盛期の姿で召喚される、と言いますね。ならば段蔵は、この壊れかけた状態が全盛期という事なのでしょうか。たとえ思い出せなくとも、任務を果たし、出会いと別れを繰り返した後のこの状態が。ありがとうございます、マスター。壊れかけた絡繰を、こうして手元に置いて下さって。段蔵は、必ずや御恩に報いまする

いささか五行が足りておりません。速やかに補充を求めまする。……具体的に言えば、外の空気を吸いたいな、と

敵を滅ぼすならば、お役に立ちましょう。それが段蔵にございまする

マスターは我が新たな主人。主にございます。段蔵を如何様にもお使いください

もしや———もしや貴方は、絡繰のサーヴァントでは！？なんという…！よ、よろしければ、あの、お話など…如何でしょうか？

望月殿と言えば、武田家の忍。武田家には、段蔵も多生の縁がございまする。このような所でお会いできようとは！あ、あのー、望月殿？千代女殿？なぜそのように目を伏せられるのか

風魔、風魔の忍が、居るのですか……？

以前に、お会いしたでしょうか？すみませぬ、段蔵の記録には、何も……

え、ええと…ぎらぎらとした目で、なぜ段蔵を見るのです？白獅子殿…

電力…ですか？いいえ、段蔵は雷の術はとんと。…はい？出力が上昇するいい手段がある？真ですか！？

小太郎殿……本当に、本当に立派になって……！段蔵は、こんな暖かな思い感じたのは初めてです！それと、胸の奥が、なんだかキューとなって……

風は好きです。……なんだかとても、心地良く感じます

嫌いなものは特にありませんが……強いて言えば、黒き太陽は……見るだけで、段蔵の回路が竦みます

聖杯……？　は……段蔵にはとんと分かりませんが

マスターのお気に召すままに。どのような相手でも、私が料理して御覧にいれまする

お誕生日と聞き及びました、おめでとうございます。これからも、どうか息災で