おう、かかってきな

少しは楽しめそうじゃねぇか

んじゃまぁ、ぶちかますかねぇ！

紅(あか)い棘(とげ)は茨(いばら)のごとくってな

おう！

行くぜ！

任せな！

呪いの朱槍(しゅやり)をご所望かい？

しっ！

ふっ！

そらっ！！

よいしょっと！

その心臓貰い受ける──！ 『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』！！

痛ぇじゃねぇか！

ぐっ

抜かった……ぜ……

悪い、ちょっとタンマ……

何だよ……あっけねぇな

あ？ 何？ 今の全力？

よう。サーヴァント・ランサー、召喚に応じ参上した。ま、気楽にやろうやマスター！

体のキレが良くなったな。イケるイケる！

影の国での修行を思い出すねぇ

おう！　ガンガン上げていこうぜ！

そろそろ俺の槍も神域クラス……なんて、そう甘かねぇか

これにて打ち止めってなぁ！ どうだい？ 俺の槍は英霊随一だろう？ いやぁ～スカサハの師匠に見せたかったぜ！

どこかで会ったか？ 初見の気がしないんだが……。ま、今後ともよろしくな！

聖杯戦争ってのは、場所ごとにルールと規模がマチマチでよ。今回はまた随分とでっけぇ話になってんなぁ

『誓約(ゲッシュ)』ってのはケルトの戦士が交わす誓いのことだ。多ければ多いほど戦士としての格が上がるんだが……。まぁ、大抵はやっかみ、嫉(そね)み、妬(ねた)みによる嫌がらせなんだわこれが！ ハッハッハッハッ！！

俺には三人──いや、四人の女がいてな。槍の師匠と姫さんと死の女神と敵国の女王。どれもロクに約束を果たせなかった。今回少しは甲斐性を見せられればいいんだが

お前さんとも長い付き合いになったな。俺はこの通り古参兵だが、重宝してもらえるんなら死力を尽くす。まあなんだ、照れ臭いが、これからも頼むぜ！ マスター！ ってことだ！

ハァーつまんね。いい加減戦いに行こうぜ、マスター

あぁ？ マスターには従うぜ俺は。アルスターの流儀だからな

いい戦いといい獲物、加えていい主人がいるんなら、番犬は満足だね

あの野郎と一緒とはなあ……。あの赤い弓兵の事だよ。どこに召喚されてもあの顔があるんだ、いい加減運命とか感じちまうだろ？ ……あぁーヤダヤダ

感謝するぜマスター、味方にフェルグスが居るんなら百人力だ！　後は師匠が居ればまさに敵なしなんだがなぁ

なぁ、マスター。スカサハは俺の師匠なんだが……何だよアレ、城に居た時より腕前上がってねぇかあの人？ てかゲイ・ボルク二槍流って、オレの立場無いですよねぇ！？

俺の好み？ 無理難題と気の強い女ってところか。まあ、どっちもロクな目に遭ってねえんだが

嫌いなものはハッキリしてるぜ。裏切りには倍返しだな。面倒なのも性に合わねえ

聖杯ねえ。さーて、何に使ったもんか……ま、手に入れてから考えるわ

おう、どこぞのマヌケが攻めてきたな。ちょいと懲らしめに行くかい？

誕生日だぁ？ なんだそれ早く言えよ！ 猪の一匹でも狩ってくるか！